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シンガポールのEVONET Global社、シリーズAラウンドで3,000万米ドル調達

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デジタル金融サービスのシンガポール企業EVONET Global Pte.Ltdは2020年12月1日、シリーズA資金調達ラウンドで上海訊聯数据服務有限公司(CardInfoLink社)から3,000万米ドルを調達したと発表した。

システムインテグレーター大手TISがCardInfoLink社に出資し、CardInfoLink社がEVONET Global社に投資した。

CardInfoLink社は2010年設立。中国や日本、韓国、東南アジアで100社以上の銀行とノンバンクに決済取引を処理する決済技術ソリューションを提供しているという。TISは2020年3月、CardInfoLink社を持分法適用会社化した。EVONET Global社はCardInfoLink社の完全子会社。

EVONET Global社の発表によると、調達した資金はモバイルウォレット運営会社や、アクワイアラ(加盟店契約会社)、金融サービス事業者などの相互運用を支援する金融サービスプラットフォーム事業の設立に充てる。プラットフォームが設立されると、国境をまたぐ小売決済、送金や保険などのデジタル金融サービスのほか、国際的なモバイルウォレットのサービスが可能になり、モバイルウォレットユーザーは安全で便利なサービスをいつでもどこでも利用できるという。

TISの広報担当者は「2020年2月に資本・業務提携したGrabを通じてEVONET Global社と接点ができた。当社は、キャッシュレス化が急速に進展する東アジア・ASEANにおいて、Grab、GrabLinkと共にクロスボーダー・モバイル決済ネットワークのプラットフォーマーを目指している」とコメントした。

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